インフルエンザは毎年流行するとわかっていますから、皆さんも予防接種やマスク、手洗いうがいなど様々な対策をとっていると思います。インフルエンザは発症前にある潜伏期間のうちに薬で症状を抑えることが可能です。こちらでインフルエンザと薬について紹介していきます!

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恐怖!新型インフルエンザウイルスのパンデミック

インフルエンザによるパンデミックは、過去に感染した事の無い新型インフルエンザウイルスが世界規模で急激に感染者が増加させ大流行している状態をさし、スペインかぜや香港かぜ、アジアかぜなど人類の歴史上30年~40年の周期で発生して来たと考えられ、近い将来発生するとされている事から日本国内では国民の45%以上に相当する量のタミフルなどのノイラミニダーゼ阻害薬の備蓄に加え、ベトナム株やインドネシア株及びアンフィ株など3000万人分以上のプレパンデミックワクチンを備蓄するなどの対策が講じられています。

パンデミックは、新型インフルエンザウイルスによって引き起こされる事からウイルスに対するワクチンも無く体内に抗体も形成されていない為に重症化するリスクが高く、ウイルスの毒性の強さによっては免疫力の弱い高齢者や乳幼児は死に至る事も非常に多く、過去のパンデミックでは数百万人~数千万人死んだとする記録も残されています。

プレパンデミックワクチンは、新型インフルエンザウイルスの発生が懸念されるウイルス株を鳥類や感染患者から採取して作られたワクチンであり、流行前に予防接種の様に摂取する事で体内に抗体を形成して感染時の症状の重症化を軽減する為のワクチンであり、パンデミックワクチンは実際にパンデミックが発生してから流行しているウイルスから作られるワクチンです。
厚生労働省では、国民全員分のパンデミックワクチンの製造には1年半前後の期間を要すされ、プレパンデミックワクチンは抗インフルエンザ対策の1つとされています。

インフルエンザウイルスは、毎年の様に抗原連続変異が行われている為に人間の免疫機構の抗原性が失われると共にワクチンの不適合性を生じさせてしまい、特に抗原不連続変異は新しいサブタイプのインフルエンザを形成してしまう事からタミフルなどのノイラミニダーゼ阻害薬の効果出来ないケースも懸念され、タミフルなどのノイラミニダーゼ阻害薬の効果が認められない時に限りアビガン錠の製造販売が許可されています。

タミフルに代表されるノイラミニダーゼ阻害薬は、ウイルス自体を死滅させる事無く増殖したウイルスの拡散を抑制する効果を示しますが、アビガン錠はRNAポリメラーゼの働きを阻害しウイルスの増殖自体を抑制する効果が期待出来るのでインフルエンザウイルスの抗原性が大きく変異するパンデミックにも有効として期待される医薬品です。

歴史上のインフルエンザによるパンデミック

インフルエンザによるパンデミックは、古代ギリシアの名医ヒポクラテスの記録による紀元前412年やツキジデスの記録による紀元前430年頃に発生した事がほのめかされていますが、科学的に証明されているのは1918年~1919年にかけて発生したスペインかぜ、1957年~1958年に発生したアジアかぜ、1968年~1969年に発生した香港かぜの3回だけです。

スペインかぜは、第一次世界大戦中の1918年にH1N1亜型ウイルスが原因で発生したパンデミックであり、地球の全体の人口の4分の1~3分の1に相当する5億人以上が感染し5000万人~1億人以上が死亡したとされ、日本国内でも40万人前後が死亡したとされています。

スペインかぜの病原菌H1N1亜型は、1918年3月にアメリカのシカゴ周辺で発生し米軍のヨーロッパ進軍と共にヨーロッパで流行し、1918年8月にアフリカ西海岸の英国保護領シエラレオネの首都フリータウン周辺で致死率10倍の高病原性に変異し1918年秋以降第2波としてヨーロッパだけで無く世界中で大流行し、1919年春以降にも第3波が世界中で流行しています。

アジアかぜは、1957年にH2N2亜型が原因でパンデミックが発生したとされ、スペインかぜより毒性が弱い上にスペインかぜにおいて致死率が高かった二次感染による細菌性の肺炎に対する抗生物質治療が可能だった事もあり、死者数はスペインかぜの10分の1以下の100万人~200万人と少なく、日本国内の死者数は5,700人とされています。

台湾かぜは、1980年代に流行したインフルエンザウイルスに類似したH3N2亜型が原因で1968年6月に香港で発生したパンデミックであり、インフルエンザパンデミック重度指数カテゴリー5のスペインかぜに対してカテゴリー2とアジアかぜよりも更に毒性が低い事から致死率が非常に低く、全世界の死者数は56,000人前後とスペインかぜい比べ非常に少なかったとされています。