インフルエンザは毎年流行するとわかっていますから、皆さんも予防接種やマスク、手洗いうがいなど様々な対策をとっていると思います。インフルエンザは発症前にある潜伏期間のうちに薬で症状を抑えることが可能です。こちらでインフルエンザと薬について紹介していきます!

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インフルエンザの感染前に知っておくべき治療法

ウィルス

毎年冬になると、多くの人がインフルエンザに罹患します。
健康な大人であれば自然治癒しますが、抵抗力の弱い子供や年配者が発症すると、命に関わるほどの重篤な症状が出る場合もあります。
従来は一度インフルエンザにかかってしまうと、体の免疫によって自然治癒するのを待つしか方法がありませんでした。
今は抗ウィルス薬が開発され、ウィルスに感染した後にも予防・治療を行うことが可能です。

インフルエンザ治療のために用いられる代表的な抗ウィルス薬として、タミフルがあります。
タミフルは潜伏期や症状が出始めた頃に服用すれば、体の中でインフルエンザウィルスが増殖するのを防ぐ効果が期待できます。
仮にインフルエンザの症状が出たとしても、タミフルを服用してウィルスの増殖を抑えることにより、軽い症状で済むケースもあります。

インフルエンザ潜伏期間中に症状はある?

一般的に、病気の症状が出ていない間は体が病原体の影響を受けていないと思われがちです。
ところが最初にインフルエンザに感染してから高熱などの症状が出るまでの間に、既に体の中ではウィルスが爆発的に増殖しているのです。
少し意外に思われるかもしれませんが、体内でインフルエンザウィルスが爆発的に増殖している間は高熱などの症状が出ません。
インフルエンザウィルスの感染から増殖、体の免疫細胞によってウィルスが死滅させられるまでのプロセスを理解しておく必要があります。

インフルエンザウィルスは主に、咳やくしゃみに含まれる唾液などの飛沫によって感染します。
一般的に咳やくしゃみなどで拡散する飛沫の飛距離は1m~1.5mに及びます。
そのため、混雑した電車やバスの車内、学校の教室やオフィスなどで感染することがあります。
体内に侵入したインフルエンザウィルスを含む飛沫は、呼吸によって気道(喉と肺の間)の粘膜に付着し、約20分で細胞の中に入り込んで増殖を開始します。
朝の通勤電車の中でインフルエンザに感染した場合、職場に到着する頃には既にウィルスの増殖が始まっていることになります。

感染者の咳やくしゃみなどから感染したインフルエンザウィルスが細胞に入り込んで増殖を開始すると、爆発的に数が増えます。
1個の細胞から数個のウィルスが製造されますが、それぞれのウィルスが他の細胞に感染することでネズミ算式にウィルスが大量生産されます。
一般的に1個の細胞がインフルエンザウィルスに感染すると、8時間後に100個程度、16時間後に1万個程度、24時間後には100万個にまで増殖します。
ウィルスが増殖するペースはウィルスのタイプの違いや個人差があるため、1日~3日程度のバラツキがあります。
インフルエンザの場合は体内で増殖したウィルス数が100万個を超えると体の免疫細胞が異物の侵入を感知し、病原体を攻撃することで発熱などの症状が出始めます。

潜伏期間とウイルスの数

最初にインフルエンザに感染してから爆発的にウィルスが増殖するまでの間が潜伏期間にあたります。
ウィルスの数が100万個程度に増殖するまでの間(潜伏期間)は高熱などの自覚症状はありません。
それでも体の中には他人に感染させるのに十分な量のウィルスがあるため、自覚症状が出る前でも他人にうつしてしまう恐れがあります。

ウィルスの数が100万個程度以上に増殖する頃になるとようやく免疫細胞が攻撃を開始し、38℃以上の高熱や気管支炎、関節痛や結膜炎などの症状が出ます。
免疫細胞が病原体に対する攻撃を行うと体の中のウィルスの増殖が止まり、数日間をかけて体内のインフルエンザウィルスが死滅させられます。
そのため高熱や気管支炎などの自覚症状が出ている間には、既に体内ではウィルスの増殖が抑制されていることになります。

インフルエンザの症状の程度や治癒するまでに要する日数は、自覚症状の無い潜伏期間に増殖したウィルスの数によって決まります。
潜伏期間中に爆発的に増殖したウィルス数が多ければ免疫細胞が病原体と攻撃する期間が長くなり、病気の症状が重くなってしまいます。
逆に免疫細胞が病原体に対する攻撃を開始する際にウィルスの数が少なければ、軽い症状で済む場合があります。

一般的に最近の感染症であれば抗生物質によって体内の細菌(病原体)を死滅させることができますが、インフルエンザはウィルス性の病気なので抗生物質を投与しても効果がありません。
そのため昔はインフルエンザに対する効果的な治療法が存在せず、体の免疫細胞によってウィルスが死滅させられるのを待つしか方法がありませんでした。
健康な大人であればインフルエンザウィルスに打ち勝つことができる免疫力を持っていますが、抵抗力が弱い子供や年配者はインフルエンザが原因で死に至るケースもあります。

従来はインフルエンザに対する効果的な治療法が存在せず、何もしないで体の免疫力によって自然治癒するのを待つのみでした。
近年はウィルスの増殖を抑制する抗ウィルス薬が開発され、インフルエンザの発症直後や、潜伏期に服用することで症状を抑えることができるようになりました。

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